オープンソース(OSS) ERP 紹介
ここでは、私たちのソリューションのコアとなるオープンソースのERPを紹介致します。私たちはここで紹介しているすべてのオープンソースのERPを取り扱っているわけではありませんが、既に多くのオープンソースのERPが世の中に存在し、ビジネスに活用されている事を知って頂きたいと思います。
目次
JPiereは"Japan + iDempiere"であり、"JP"は"日本(Japan)"を、"iere" は"yell"とかけて"応援"の意味を込めています。
iDempiereはコミュニティー運営によるオープンソースのERP
オープンソースであっても、特定の企業が運営母体となっている場合と、有志が集うコミュニティーが運営母体となっている場合とでは、大きな違いがあります。
特定の企業が運営母体となっている場合は、資金やプロジェクト運営、マーケティング的な側面で大きなメリットがあります。しかし一方で、そのオープンソースを支えるコミュニティーの意向を無視するような事を行う場合もあります。過去にCompiereが商業化の方針に舵を切り、コミュニティーから見放されたのは苦い経験です。しかし、残念な事に同じようなケースは他のオープンソースでも散見されます。そしてオラクルがMySQLを手に入れたように運営母体となる企業の経営方針に大きく左右され、最悪のケースだとオープンソースとしての存在自体に懸念が生じる事があります。
コミュニティーが運営母体となっている場合、特定の企業が関与しない事でマーケティング活動などマイナスな面もありますが、特定の企業の思惑に振り回されず安心して使えるメリットがあります。PostgreSQLが毅然と発展し続けているのは、良い例でしょう。iDempiereの開発は、完全なコミュニティー主導で行われており、何より"Free"である事に高い誇りを持っているプロジェクトです。この"Free"には"無料"という意味もありますが、それより"自由"という意味の方がiDempiereにとっては重要です。Compiereの苦い経験を踏まえて、iDempiereプロジェクトは特定の企業に縛られない自由を誇りとして運営されています。
ADempiere(アデンピエレ)は2006年頃にCompiereの開発コミュニティーからスピンオフして開発がはじめられたiDempiereのもととなっているオープンソースのERPです。現在、その開発者の多くがiDempiereに移り、発展的解散状態ですが、一部の有志によって現在も開発が続けられています。
米APTEAN社が中心となり開発している元祖!!オープンソースのERP。最新版は有料で商用ライセンスとなるエンタープライズエディション(EE版)がバージョン3.8(ソースコード非公開)で、無料でGPLライセンスのコミュニティーエディション(CE版)がバージョン3.3になっています。 ただ、残念な事に、今後コミュニティーエディションがバージョンアップされるかどうかは不透明な状況であり、Compiere(コンピエール)には、オープンソース(OSS)のERPとしての発展は期待できない状況です。
OpenBrabo(オープンブラボ)は2006年初頭にCompiereの開発コミュニティーからフォークし独自に発展して、2009年からBossie(Best of Open Source Software) AwardsのWinnerに毎年選出されるなど、輝かしい実績を誇ります。 スペインに本社があるOpenBravo社が中心となって開発が進められています。
インドにあるFrappe Technologies Pvt. Ltd.社が中心となり開発しているオープンソースのERP。開発言語はPythonで、データベースはMySQLを使用。
旧OpenERPとして普及したオープンソースのERPです。主な開発言語はPythonで、ベルギーのOdoo社を中心として開発が行われています。
odooのビジネスモデルはオープンコアモデルと呼ばれ、odooのコアな機能はオープンソース機能群として無料で使用できるのに対して、周辺機能はプロプライエタリ機能群として使用する場合にはライセンス料が必要になります。
アパッチ財団のオープンソースプロジェクトのひとつで、ERPやCRM等エンタープライズレベルの業務アプリケーションの開発フレームワーク。主な開発言語はJava。
Apache OFBizを使用し開発されているオープンソースのERP。
開発言語はPython、データベースはMySQLのオープンソースのERP
iDempiereとともに、2015年Bossie Awordsを受賞したオープンソースのERP。