他のシステムと連携してコストを最小限に抑えたIT経営の推進

オープンソースのERPだけでなく、他のオープンソースソフトウェアや既存のシステム、低コストの商用アプリケーションと連携する事で、コストを最小限に抑えたIT経営を推進する事ができます。

他のシステムと連携してコストを最小限に抑えたIT経営の推進

オープンソースの業務アプリケーションを活用したIT経営の必要性

2014年末現在の私たちの所感では、オープンソースの業務アプリケーションの導入は、日本よりも海外の方が積極的であり、特に新興国と言われる国々で盛んに行われているように思います。

iDempiereのコミュニティーに参加している技術者も、先進国の技術者より新興国と言われる国々の技術者が多いのではないかと思います。2014年は私たちの代表が海外のiDempiereのSI案件を複数件サポートさせて頂く機会があったのですが、導入する企業のオープンソースの業務システムを導入する事への心理的な抵抗は海外の方が日本よりだいぶ少ないように感じます。

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の導入や、さらなる技術の進歩により今後ますます経済のグローバル化が促進されるのは間違いありません。そのような状況で、新興国ではオープンソースで業務システムを構築し、コスト削減に努めています。ただでさえ人件費などのコストが高い日本が、システムでも新興国より多くのコストを掛けていたら、日本の企業は価格面ではますます不利になってしまいます。「他がマネのできない付加価値の高い物やサービスを提供すれば良い」と簡単に言う人がいますが、他がマネのできない付加価値の高い物やサービスを提供するのは、そう簡単に出来る事ではありません。

低コスト経営の必要性

そう考えると、今後オープンソースの業務アプリケーションを上手に活用しコスト削減していく事が、企業の生き残り戦略のひとつになるのではないかと私たちは考えています。言い換えれば、OSやミドルウェアでオープンソースを活用し、コスト削減するのが当たり前になってきているのと同じように、オープンソースの業務アプリケーションを活用しコスト削減するのが当たり前になる時が遠からず来ると予想しています。

オープンソースの業務アプリケーションを上手に活用する事も「他がマネのできない付加価値の高い物やサービスを提供する事」と同様に、簡単にできる事ではありませんが、両方とも企業が生き残るために取り組まなければならない課題なのではないかと私たちは考えています。

低コスト経営のためのOSSの活用